2017.08.31
その他
私は遅ればせながら、2年半前にゴルフデビューしました。動機は、プロゴルファーの方のトレーニング指導を引き受けるにあたって、どう身体を使うスポーツなのか研究したいと思ったことから。
やると決めたその日から、オフィスの庭には私の素振りの音が響き渡ることしきり。分析に粉骨砕身するあまり、コースでもショット前後に素振りを10回。時にプレイ遅延の注意を受けました(笑)、ごめんなさい。そのため、すいているナイターゴルフ利用に切り替え、夜光動物のように夜になるとゴルフ場に出没し、獲物(ボール)の行方に目を光らす。
そんな日々の中で実感したのは、ゴルフが単なる娯楽にとどまらず、多方面で身体によい影響を与え、日本の社会問題にも効を奏す“一粒で二度も三度もおいしい”スポーツであるということ。今回はそんなゴルフの奥義についてお話ししたいと思います。
<「介護」と「ゴルフ」の2025年問題>
2025年、日本は現役世代1.8人で、1人の年金生活者を支えることになります。この実数以上にシリアスな点は、団塊の世代がみな後期高齢者(75歳以上)になること。要介護生活者が増え、介護施設や介護者の不足、介護保険の財政難など、介護にまつわる諸問題が波濤のごとく押し寄せてくるのです。それが介護2025年問題で、対策の急がれる社会問題となっています。
団塊の世代の男性は、現在下降の一途を辿るゴルフ人口の中核を成す層でもあります。練習場に行けば高確率でお会いできるはず(笑)。よってゴルフ市場にも「2025年問題」が立ちはだかります。このままでは、2025年頃にはゴルフ人口は大幅に減じ、ひとつ、またひとつとゴルフ場やゴルフ練習場が姿を消してゆくことが懸念されるのです。
私はゴルフを始めてこのふたつの問題がリンクしていることに気づき、ゴルフ2025年問題解消が介護2025年問題を緩和する“薬”になると思い至りました。
<健康増進と認知症予防>
65歳になって、サッカーやアメリカンフットボールを始めるのは不可能ではありませんが、超人ハルクの域と言えるでしょう(笑)。でも、ゴルフは65歳からでも気軽に始められるスポーツ。そして、「歩く」「空間認知」「計算」と、健康維持に加えて認知症予防にも役立つ行為がプレイの随所に鏤められているのです。
「歩き」が身体に良いことは前回お話した通りです。「空間認知」とは、方向や距離感、形状などを把握する能力のこと。ゴルフで言えば、どっちの方角にどの位の距離打てばいいか、どう打てば球がカップに入るかなどを視覚によって捉える力です。自然を舞台に設計されているゴルフ場では、多角的に空間認知能力が鍛えられます。さらに、プレイ中、常に「計算」がつきまとい、脳の活性化を促す。これらの科学的根拠から、ゴルフが心身の健康と認知症予防に有効であることがご理解いただけるでしょう。
<ゲートボールにない利点>
それならゲートボールでもいいのでは?と思った方、実は、ゴルフにはもうひとつ、大きな利点があります。スイングの際に身体を大きく「ねじる」ということ。これが、癌予防にもなり得るのです。
日本で死亡率の高い癌は、男性の1位は肺がんで2位が大腸がん、女性の1位が大腸がんで2位が肺がん。女性は便秘症が多いため大腸がんにかかり易いと言われます。
身体をねじるという動作は、腸への刺激となって動きを活発にし、便通をよくします。つまり、腸内環境を整える動きをゴルフでは頻繁に行うため、死亡率の高い大腸癌予防にも繋がる。
コースを回りながら景色や会話を楽しめるのも、脳への刺激となります。このように、ゴルフは身体にいくつもの“おいしい栄養”をもたらしてくれます。老若男女、ひとりでも多くの方が趣味と実益を兼ねてゴルフを楽しみ、続ければ、ゴルフ2025年問題が解消され、ロコモや認知症を予防して要介護生活者も減る。その理想を私は実現させたいと思っています。
因みに、最近では特色のあるおいしい食事を出すゴルフ場のレストランが急増中です。私は、しばしば食事でゴルフ場を選びます。まさに、“おいしいゴルフ生活”実践中!
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